最高裁大法廷平成23年3月23日判決について

1.
最高裁大法廷平成23年3月23日判決は、一票の不平等の主因となる一人別枠方式は憲法に違反する状態に至っていると判示し、できるだけ速やかに1人別枠方式を廃止し、憲法の要請にかなう立法をするように命じました。
同判決における15人の最高裁裁判官の各意見
1人別枠方式は違憲状態であると判示した裁判官(多数意見)(12名): 竹ア、那須、櫻井、竹内(補足意見あり) 、金築、 須藤(補足意見あり)、千葉、横田、白木、岡部、大谷、寺田各裁判官
1人別枠方式は違憲違法であると判示した裁判官(反対意見)(2名): 田原、宮川各裁判官
1人別枠方式は合憲であると判示した裁判官(1名): 古田裁判官
→ 最高裁大法廷平成23年3月23日判決(全文) (判決理由骨子) (多数意見要旨) (個別意見要旨)
2.
同最高裁判決は、最高裁が選挙制度に大変革を迫る歴史的判決です。
しかし、まだ不十分です。
同判決のなかで、一人一票に賛成の意見を述べた裁判官、一人一票を認めたとは言えない裁判官は、下記のとおりです。表中の赤文字の各裁判官は、次回の国民審査の審査対象の最高裁裁判官です。
私達は、この度のH23.3.23最高裁大法廷判決で一人一票に賛成の判示をしなかった最高裁裁判官に対し、主権者として、不信任票を投票する権利(「参政権」)があります。
私達は、主権者として、参政権をしっかり行使し、全国民に投票価値の平等が保障された正しい代議制民主主義国家作りに参加できます。