2009年国民審査結果

国民審査の判事の名簿順に先頭の判事に突出して多くの×印の不信任票が投ぜられ、それから後順位になるにしたがって斬減していくということが、過去四十年間繰り返されていました。

今回は、このパターンとは異なって、名簿の中ほどに位置する (9人の判事のリストの中、3番目〈涌井判事〉、6番目〈那須判事〉に位置する)、涌井判事と那須判事が、二つの山を作っています。

金築判事の×印の対全有効投票の比率と涌井判事の×印の対全有効投票の比率との差は、それぞれ、東京で、全有効投票数(6,699,766票)2.8(2.81%=11.26%−8.45%) 、即ち、187,901票、全国で、全有効投票数(66,939,295票)1.29(1.29%=7.73%−6.44%) 、即ち、864,397票です。

[グラフクリックで拡大] [グラフクリックで拡大]


2009年国民審査罷免数(全国・東京)
氏名 (出身・告示順) 罷免要求票数 (全国)
(全有効投票数:66,939,295票の中の)
罷免要求票数(東京都)
(全有効投票数:6,699,766票の中の)
桜井 龍子 (行政官) 4,656,462票 (6.96%) 598,532票 (8.93%)
竹内 行夫 (行政官) 4,495,571票 (6.72%) 596,602票 (8.90%)
涌井 紀夫 (裁判官) 5,176,090票 (7.73%) 754,165票 (11.26%)
田原 睦夫 (弁護士) 4,364,116票 (6.52%) 581,123票 (8.67%)
金築 誠志 (裁判官) 4,311,693票 (6.44%) 566,264票 (8.45%)
那須 弘平 (弁護士) 4,988,562票 (7.45%) 733,824票 (10.95%)
竹ア 博允 (裁判官) 4,184,902票 (6.25%) 562,926票 (8.40%)
近藤 崇晴 (裁判官) 4,103,537票 (6.13%) 553,875票 (8.27%)
宮川 光治 (弁護士) 4,014,158票 (6.00%) 536,602票 (8.01%)

平成21年8月30日執行最高裁判所裁判官国民審査結果調について(総務省資料)