1人1票を理解するキーワード〜その1〜

Q1 民主主義とは?

A1 民主主義とは、人々の意思によって政治を決めるしくみです。話し合って、違う意致見のメリット、ディメリットをはっきりさせること、それでも結論が出なければ、多数決で意見を決めることになります。
    人の考え方は十人十色です。したがって、「人々の意思で決める」とはいっても、全員一致になることはあまりありません。そのときには多数決によって意思を決めることになります。

   民主主義のもとで意思決定を行うときには、大事な約束事が2つあります。

   ひとつは、意見が違う人同士が、きちんと話し合いをすることです。違う意見のメリット、ディメリットをはっきりさせれば、反対の考えにもメリットがあることに気づいたり、反対から賛成に意見を変える人も出てきます。逆に、話し合わないで多数決で決めるのは、少数派を無視した数による横暴です。そうして決めてもそれは民主主義とはいえません。

   もうひとつの約束事はもっと重要です。話し合いをしても意見がまとまらなければ、多数派の意見で決を採ることです。多数派が1票でも多ければそちらの考えを「人々の意思」と扱うのです。100人中、多数派51票、少数派が49票でも、51票を「人々の意思」とするのが多数決です。

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